減価償却とは

払った金額全部がすぐ費用にはなりません。

設備投資をしたからといって、その年度が大赤字になるわけではない

建物を建てたり機械を買ったりと、設備投資をした年度は大赤字で、翌年度以降は黒字、ということになったら、バランスが悪いような気がしないでしょうか。

何年かに分けて費用化される

建物や機械、車といった大きな物、1年以上にわたって使用される物を購入した場合は、その金額が全額費用となるのではありません。
お金が形を変えて、「建物」「機械装置」「車両運搬具」といった固定資産になります。
そして、固定資産の取得価額を何年かに分けて「減価償却費」という費用にしていきます。
このようなしくみを「減価償却」といいます。

たとえば、飲食店を開くために2,000万円で木造の建物を建てた場合。
木造・飲食店用の建物の耐用年数は20年とされています。
2,000万円を20年に分けて費用化するので、毎年100万円ずつ「減価償却費」という費用を計上していく。ざっくりしたイメージではこのような計算になります。
(計算方法が何種類かあったり細かい計算式があったりはしますが、今回は省きます)

期末近くに大きい物を買っても思ったほど節税にはならない

減価償却費は、固定資産を買った年度には月割計算をします。
「今年度は利益が大きくなって法人税も多くなりそうだ。税金を減らすには…何か大きい買い物をしよう!」ということで、期末近くに社用車を買い換える、といった事例を見ることがあります。
しかし、新車の乗用車は6年に分けて減価償却します。年度末の月に買ったのでしたら1ヶ月分しかその年度の費用になりません。

払った金額全部がすぐ費用になるわけではない、ということを頭に入れておきましょう。